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「どれぐらいきれいになっているのか?」これはどうやって測るのでしょうか。

これが意外にむずかしいのです。

少しくわしく記してみましょう。

「細菌を殺すことができたかどうか」というときには生き残った細菌を測定します。ウイルスはちょっとやり方は違いますが、やはり測定方法はあります。

しかし、生きてもいない「汚れ」を測定するのは、実は意外とむずかしいのです。もちろん、仰々しい方法を使えば大抵のものは測れます。微量分析という方法であれば、残っている成分を測定することができます。しかし、現場でやる仕事としては現実的ではありません。

現場で簡単に測れる方法が必要です。そんな中でできる方法として、まずは染色する方法があります。これは汚れの成分を特定して測ります。たとえば、デンプン汚れがあります。小学校や中学校の理科で習った「ヨウ素デンプン反応」を覚えていすか?ヨウ素液をじゃがいもの切断面などに垂らすと、青紫に変化するあれです。同様にタンパク質だけを染める方法や、脂質(油汚れ)だけを染める方法もあります。

有機物の汚れを数値化する

しかし、何の汚れかわからない、あるいは汚れているかどうかもわからない、というときに何か方法はないのでしょうか。ここで使える方法として、ATP測定法というものがあります。この方法は有機物の汚れであれば、どんな汚れであってもそれを迅速に(数秒から十数秒)、数値にして表現してくれることに大きな価値があります。

有機物の汚れをルシフェラーゼという酵素で発光させ、発光している度合を数字にします。この酵素はホタルの発光に使われているものです。昔はこの測定をするための機械が非常に高価だったのですが、最近では10万円を切って、かなり普及してきました。私もこれでいろいろな汚れを調べたものです。研究室でできても現場でできなければ、意味をなさないこともあります。この分野の技術も進んでいるので常に情報をウォッチしておきたいものです。